歯科矯正治療と親知らずの関係

こんにちは、一宮市浅井町『にじいろ歯科』です。
親知らずは、歯科矯正治療をする上で良くない影響を与えることがあります。（すべてのケースで親知らずが問題になるわけではありません。）
今回は歯科矯正における親知らずの関わりについてのポイントをお伝えします。

歯並びに悪影響を与える可能性がある

親知らずが生えてくる際に、周囲の歯に圧力をかけて歯並びを乱す可能性があります。特に、下の親知らずが斜めや横向きに生えてきた場合、前歯に圧力をかけることで歯列が乱れることがあります。このため、矯正前に親知らずを抜くことをお勧めする場合があります。

スペース不足

親知らずが生えるための十分なスペースがない場合、他の歯が押し出されて歯並びが崩れることがあります。特に、矯正によってきれいに整えた歯列に親知らずが悪影響を与える可能性があるため、事前に抜歯することをお勧めする場合があります。

 生え方により、矯正器具やリテーナーに影響を与える

親知らずの生え方によっては、歯科矯正器具(インビザラインや、リテーナー)に干渉することがあり、治療が難しくなる場合があります。

1番奥の歯の横から親知らずが生えてくることにより、今まで使用していた装置が当たり、装置が不適合になってしまいことがあります。

また親知らずが半分埋まっていたり、斜めに生えている場合、周囲の組織が炎症を起こしやすく、矯正治療の進行に支障をきたすことがあります。

親知らずは奥にあり、日頃の歯磨きが難しいため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。虫歯になった親知らずや、その周囲に汚れがたまりやすく歯周病のリスクも大きくなり、抜歯をした方が良い場合もあります。

抜歯が不要な場合もある

ただし、親知らずが正しく生えていて、十分なスペースがある場合や、他の歯に悪影響を及ぼしていない場合は、抜歯が不要なこともあります。親知らずが全く問題を引き起こさない場合、定期的に確認をします。

矯正後の影響

矯正治療後に、親知らずが生えてくると歯並びが再び乱れるリスクがあります。

まとめ

親知らずが歯並びや矯正治療に影響を与えるかどうかは、個々の口腔内の状態によります。親知らずが悪影響を及ぼす可能性が高い場合、矯正治療の前に親知らずを抜歯することが一般的です。

しかし、問題がない場合は抜かなくても良い場合もあります。レントゲン撮影などを通じて親知らずの状態の確認もした上で、説明・相談をしていきますので、ご安心ください。

また、検診でも親知らずの確認を行います。定期検診また歯科医院の受診が久しぶりの方はぜひ、検診にお越しください。

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