口腔機能低下症をご存知ですか?

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口腔機能低下症をご存知ですか?

『口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)』とは、加齢やさまざまな原因によって口の機能が低下する症状を指します。特に高齢者に多く見られる症状で、普段何気なく行なっている「噛む」「飲み込む」「話す」といった口腔機能が衰えてしまいます。それが次第に日常生活に支障をきたす可能性があります。

こんな症状はありませんか?

・食べ物が口に残るようになった

・硬いものが食べにくくなった

・食事の時間が長くなった

・食事の時にむせるようになった

・薬を飲み込みにくくなった

・口の中が乾くようになった

・食べこぼしをするようになった

・活舌が悪くなった

・口の中が汚れている

このような症状がある方は、口腔機能低下症の可能性があります。

『口腔機能低下症』の主な症状

 ・食べ物を十分に噛むことが難しくなる。(咀嚼機能の低下)

 ・飲み込む力が弱くなり、誤嚥や窒息のリスクが高まる。(嚥下機能の低下)

 ・話す際に言葉がはっきりしなくなる。(発音の不明瞭化)

 ・口の中が乾燥し、食べ物が飲み込みにくくなる。(唾液分泌の減少)

 ・舌や頬の動きが鈍くなることで、食べ物をうまく咀嚼・飲み込めない。(舌や頬の筋力低下)

加齢変化による口腔機能の低下はゆるやかなので、進行していることに気づきにくいのが特徴です。「年だから仕方ない」と思って特に大きな問題と感じない場合も多いです。高齢の方は特に、要介護状態に繋がる事も珍しくないので注意が必要です。

「口腔機能低下症」になると食べる量が減り、堅い物を避けるため、食材も偏ります。その結果、栄養不足となり、全身の筋肉が減ります。食欲不振が進み、食べる力がさらに衰える悪循環が生まれます。

また、最近は40代、50代でも口腔機能低下症が増えている結果が日本老年歯科医学会の調べで明らかになりました。働き盛りの世代で、食事に時間をかけない現代の生活が口腔機能低下症につながっていると専門家は指摘します。

 

様々な原因

加齢
自然な老化現象として筋肉や神経の機能が衰える。

生活習慣
栄養不足、喫煙、飲酒、不十分な口腔ケアが原因となる。

歯の喪失や義歯不適合
歯が抜けたり、義歯が合わなくなることで、口腔機能が低下する。

全身疾患
パーキンソン病や脳卒中など、神経・筋疾患による影響。

予防としてできること

口腔エクササイズ:舌や口周りの筋肉を鍛える運動を日常に取り入れる。

栄養バランスの改善:栄養価の高い食品を取り入れ、咀嚼を促す。

適切な口腔ケア:毎日の歯磨きや歯科健診を欠かさない。

分かりやすい資料はこちら▶︎▶︎▶︎oralfunctiondeterioration_distribution

まとめ

口腔機能低下症は早期発見と対策が重要です。日々のケアを怠らず、予防をし、必要に応じてぜひご相談ください。また、40代、50代の方もまだ関係ないと思わず、日頃の口腔ケア、口腔機能を維持することを心がけてください。口腔機能低下症は、ただの『口の問題』ではなく『全身の健康の問題』です。

口腔機能が低下することなく、健康寿命を延ばして豊かで明るい生活を歩みましょう!

 

にじいろ歯科 院長

歯科医師 澤田繁季

・日本顎咬合学会 かみ合わせ認定医

・日本口腔インプラント学会 専修医

・国際口腔インプラント学会 認定医

・日本糖尿病協会 登録歯科医

 

 

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